磯村キラリ!今季初1軍で即2安打 必死のアピールも試合後は渋い顔
「広島1-10ヤクルト」(9日、マツダスタジアム)
がむしゃらなプレーで存在感を示した。今季1軍初昇格した広島・磯村嘉孝捕手(26)が必死のアピールだ。3点を追う三回、先頭ジョンソンの代打で登場すると、いきなりの快音。今季初安打となる右前打を放ち、9点を追う五回も無死一塁から三遊間を破った。好機を拡大し、唯一の得点を呼び込んだ。
「ファームでいつでも出られる準備をしていました。バッティングの面では(結果が)出たけど、守備で点を取られてしまった。一緒に上がってきた(藤井)皓哉をゼロに抑えたかった。キャッチャーは点を取られたらダメなので」
今季初出場でマルチ安打を記録したが、試合後は渋い顔だ。捕手目線で2イニング目に崩れた藤井皓を気づかった。それでも3番手レグナルトを2回無安打無失点の好投に導く好リード。今年はキャンプ、オープン戦から2軍暮らしが続いた。「これで1回捕ったので、球種と軌道をイメージしてコミュニケーションを取りながらサポートしたいです」と手応えもつかんだ。
昨季は自己最多37試合に出場した。さらなる飛躍へ、今季は打撃フォームを改良。「リラックスして、自然体でいこうと」。船越、坂倉ら後輩の突き上げもあるが、まだまだ負けられない。磯村らしさを出して、1軍で存在価値を高めていく。