広島V確率0%、開幕4カード連続負け越し12年ぶり 本拠地で悪夢

 「広島3-15ヤクルト」(10日、マツダスタジアム)

 悪夢、広島の本拠地から重苦しい雰囲気が漂った。今季初の延長戦で大敗。07年以来12年ぶりとなる開幕から4カード連続負け越しとなった。2リーグ分立後、両リーグ通じて開幕4カード連続負け越しから優勝した例はなく、「優勝確率0%」という負の記録だ。緒方監督は険しい表情で言葉をつむいだ。

 「こういう展開になっても、最後まで(ヤジなどではなく)声援だったので、声援と期待に応えるべくまた明日全力でプレーするだけ」

 悲劇は3-3の延長十回。九回を3人で斬った守護神・中崎が回またぎでマウンドに上がったが、先頭の中村に中前打。続く荒木の一ゴロを松山が二塁悪送球とすると、その後好機を拡大され1死満塁。山田哲の打球を菊池涼がファンブルし勝ち越し点を献上した。

 その後も流れを断ち切れない。なお満塁でバレンティンに右前適時打を許し中崎が降板。代わった中田も勢いを止められず、めった打ちに遭った。結局セ・パ両リーグ初の延長での1イニング12失点と不名誉な記録を刻んでしまった。

 守備崩壊の連鎖も止まらない。この日は4失策。開幕から11戦で両リーグワーストの計17失策だ。延長十回に2失策を犯した名手・菊池涼は「この敗戦を生かすも何もやるしかない」と言葉を絞り出した。15失点の敗北でもチーム自責は6。何とも歯がゆい状況だ。

 指揮官は「今日は本当に勝ち越せるチャンスもあったけど、いい采配をできなかった。また明日しっかりいい采配を振るいたい」と力を込めた。リーグ4連覇へ、大きな大きな試練が訪れている。

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