アドゥワ、23日プロ初先発 竜斬り快投で本拠地鯉党の胸に刻む!

 広島・アドゥワ誠投手(20)が23日の中日戦(マツダ)でプロ初先発する。22日はマツダスタジアムで投手指名練習に参加し、最終調整した。ここまで中継ぎで2試合に登板しているが、今年はチームの「先発10人構想」の下で春季キャンプから先発での調整を続けてきた。27日から12連戦も控える中、高卒3年目が4連勝中のチームを勝利へ導き、先発ローテの救世主として名乗りを上げる。

 心地良い日差しを浴びながら、アドゥワは黙々とキャッチボールや短距離ダッシュで準備を整えた。23日の中日戦はプロ初先発の舞台。それでも気負うことなく、通常通りの心構えでマウンドに上がる決意だ。

 「やることは変わらない。1イニング1イニングしっかり投げたい。任されたところでチームに貢献するのが一番です」

 今年はチームが掲げる「先発10人構想」の下、春季キャンプから先発調整をしてきた。今月10日の昇格までは約1カ月の2軍生活。3月24日のオリックス戦(由宇)で完投勝利を果たすなど、ウエスタンでは4試合に先発し3勝1敗、防御率1・80と好結果を残した。中継ぎ陣が不安定だったことから昇格後は2試合にリリーフ登板したが、状況も落ち着いてきたことで先発への配置となった。

 2軍生活の中で収穫もあった。「長いイニングを投げることでいろんな打者と対戦できて、しっかり考えて意図した球で打ち取ることができるようになりました」。低めの制球に、より磨きがかかった。その持ち味を生かし、チーム打率・285とリーグトップの竜打線も封じる構えだ。

 昨季は中継ぎとして53試合に登板し、リーグ3連覇に大きく貢献。今年は先発ローテの救世主として期待が懸かる。開幕ローテに入っていた岡田は2軍調整中で、九里も現在は中継ぎ待機。佐々岡投手コーチは「12連戦に入る前なので、先発は1枚でも2枚でも欲しいところ。期待するところはある」と、アドゥワが好結果を残して先発ローテに定着することを望んだ。

 チームは4連勝で最下位から脱出した。いずれも先発が5回以上を2失点以内に抑えて勝利への足掛かりを築いており、アドゥワも「先発として最低限の仕事をしたい」とその流れに乗っていきたい。「(体力の配分は)先を見るようなことはない。いけるところまでいく」。目の前の1イニング、1球に全力を込め、腕を振る。

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