アドゥワ、キラリ光投 プロ3年目で初先発7回2失点 白星つかずも粘り魅せた
「広島3-2中日」(23日、マツダスタジアム)
プロ初先発とは思えない落ち着きで、竜打線を斬った。白星こそ付かなかったものの、広島・アドゥワが7回6安打2失点の好投。七回以外は毎回出塁を許しながら、最後まで崩れなかった。「立ち上がりは打たれたけど、粘って投げきることができました」と安どの表情を浮かべた。
雨中のマウンドでも高卒3年目は動じなかった。ストライク先行で投球を展開し、失点は初回先頭と五回1死で平田に許したソロ2本のみ。六回は先頭ビシエドへの四球をきっかけに無死一、二塁のピンチを招いたが、あっさり2死を奪い、最後は加藤を初球スライダーで封じた。
この日の快投を支えたスライダーは新たな武器だ。昨季までの球種は速球にカーブとチェンジアップ。昨年CSの時期に畝投手コーチから「もう1つ球種を増やさないと厳しいんじゃないか」と提言を受け、キャッチボールでスライダーを投げていた。今年3月上旬の2軍降格後から本格的に習得に取り組み、頼れる持ち球とした。
緒方監督は「アドゥワはたいしたもんだね。よくしっかり投げてくれた」と目尻を下げ、「次回もいってもらう」と明言した。27日からは12連戦も控える中、先発陣に大きなピースが加わった。