逆転のカープ!龍馬が走者一掃V打 誠也敬遠に「ちょっと火がついた」 4連勝で5割復帰

 「中日2-7広島」(6日、ナゴヤドーム)

 広島が逆転勝ちで延長戦を制し、引き分けを挟んで4連勝とした。2-2で迎えた延長十回、1死満塁から西川龍馬内野手(24)が左中間へ走者一掃の3点三塁打を放って勝負を決めた。1点を追う九回には2死から松山竜平外野手(33)の中前適時打で同点とし、延長戦へ。粘りの攻撃で勝利をもぎ取った。

 敵地の鯉党が大歓声に沸く中で三塁ベースに到達すると、西川は一度手をたたき、三塁ベンチへ向けて両拳を挙げて笑みを浮かべた。2-2の延長十回1死満塁。谷元の初球、外角高めカットボールをはじき返すと、打球は左中間へ飛んだ。走者一掃の決勝3点三塁打となった。

 「初球からいこうと思っていた。最近チャンスで打ててなかったので、何とか1本出て良かった」

 より一層燃えていた。西川は「誠也が決めると思っていた」というが、1死一、三塁で直前の4番・鈴木は申告敬遠で歩かされた。それだけに「ちょっと火がついた。ここで決めるしかないなと思って打席に立った」。この日ここまで無安打だった男が、最後に意地を見せた。

 開幕前、東出打撃コーチは「キーは誠也以外」と語っていた。田中広や菊池涼、松山らとともに「引っ張ってくれないと困る」と西川も期待を掛けられていた。開幕は3番で先発だったが、この日で4試合連続5番での先発。「得点圏に走者がいて回って来たら最低限走者はかえそうと思っている」。中軸の一角での起用に応えてみせた。

 松山も土壇場でチームを救った。終盤まで劣勢だった中、1-2の九回2死三塁。代打で打席に立つと、守護神・鈴木博の152キロ直球を中前へ値千金の同点適時打とした。「やっとチームの力になれた。これからが大事」。これまで2本塁打で4打点を挙げていたが、適時打は今季初。ここまでは不振に加え、4月20日・DeNA戦の頭部死球で脳振とうにも見舞われた背番号55はホッと息をついた。

 3試合連続延長戦の中、死闘を制し、引き分けを挟んで4連勝。4月27日以来の勝率5割復帰だ。緒方監督は「選手の頑張り。そこに尽きる」と称賛の言葉を贈った。「これからまた、どんどん乗っていけるように、頑張っていきたい」と力を込めた西川。7日も快勝し、貯金ロードへ、いざ進む。

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