会沢 さすが良妻 打って守って貢献 緒方監督不在の鯉&大瀬良しっかり支えた
「広島3-1中日」(22日、マツダスタジアム)
試合が決すると、広島・会沢翼捕手は柔和な笑みを浮かべて大瀬良と抱き合った。守ってはエースの完投勝利に貢献、打っては4号2ランで援護。緒方監督が父・義雄さんの死去のため不在となった一戦で躍動した選手会長は「監督のためにじゃないけど、監督がいなくてもしっかりした試合をやることができて良かった」とホッと息をついた。
強打の捕手らしさを存分に発揮した。1-0の五回2死一塁。「大地が頑張ってくれていた。後ろにつなげばチャンスはあると」とロメロの2球目、152キロ直球を振り抜く。打球は右翼ポール際へ飛び込み、価値ある追加点をゲット。二回先頭には右前打でその後の先制点につなげる奮闘ぶりだった。
捕手としても、大瀬良との共同作業で輝いた。序盤からテンポの良い投球を演出。完全投球を続けていた右腕が六回1死からこの日初安打を許すと、すぐさまマウンドへ向かい間を取る。その後も崩れることのない91球を作り上げた。
鯉の女房役は家に帰れば一家の大黒柱。日頃から話すのは「僕を支えてくれているのは家族だと思うから」。12月まで家族サービスに徹するが、1月には野球モードに切り替えることなどに理解を示してくれる愛妻、そして2人のまな娘に感謝の思いを常に持ち、戦いに臨む。チームを4連覇へ導くため獅子奮迅の働きを続けていく。