バティスタ神宮の鬼だ「球場の中で一番好き」暴れてヤるぜ!!

 広島のサビエル・バティスタ外野手(27)が27日、28日のヤクルト戦(神宮)からチームを再加速させると誓った。前カードの巨人3連戦では、3試合連続猛打賞を記録するなど打撃は上向き。4試合連続猛打賞となれば、06年9月の新井らに並ぶ球団最長記録。今季、敵地では2試合連続本塁打を記録する“神宮の鬼”が大暴れする。

 チームと自身の成績を上昇気流に乗せる絶好の舞台が巡ってきた。28日からのヤクルト戦は神宮。バティスタは口元を緩め、ニヤリと白い歯をこぼした。「狭いし、ピッチャーの球が見やすい。球場の中で一番好きなんだ」。大爆発を予感させる頼もしい言葉だった。

 “神宮の鬼”という名称がピッタリと言っていい。今季は2試合連続で一発を放つなど、3試合で3安打2本塁打3打点の打率・300。通算では17年からの3年間で打率・373、9本塁打、20打点と成績を残している。

 4月29日のヤクルト戦(神宮)から3番が定位置。常時、試合に出続けることで、打撃感覚が研ぎ澄まされてきた。さらに緒方監督らの助言を生かし「最近はタイミングを少し早く取るようにしたんだ」。2軍時代に悪癖だった猫背を修正し、練習では「センター方向を意識して振っている」。力があるからといって、決して引っ張るスイングはしていない。

 開幕から好調を維持する鈴木が後ろに控えることも「大きいね」。投手は走者をためて4番を迎えたくない心理が働く。その一方で警戒するあまり、四隅を狙い過ぎると四球につながる。「自分の良いスイングをすることだけを考えている」。シンプルな思考回路が、好結果につながっている。

 前カード24日からの巨人3連戦では、3試合連続猛打賞。月間6度目の猛打賞となった。28日も継続して4試合連続となれば、06年9月の新井らに並ぶ球団最長タイ。球団の月間最多は01年9月のロペスと18年8月の鈴木の7度。残りは4試合で、球団史に名前を刻む可能性は十分にある。

 「12連勝はできなかったけど、チームは良い戦いができている。自分の状態も上がってきているよ」。トレードマークのドレッドヘアをかきあげながら、長距離砲は笑みを浮かべた。交流戦前最後の6連戦。V4ロードを前に進む一撃を、神宮の夜空に何本も描いてみせる。

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