誠也の執念…バット折れても同点打 カープ4番は雨天中断も集中力切れず

 「ヤクルト3-5広島」(29日、神宮球場)

 打つべきところで役割を果たす姿に4番らしさを伺わせた。2-3の五回、1死一、三塁で雨脚が強くなり29分間の中断。再開後、バティスタが三振に倒れ、2死一、三塁。ここで広島・鈴木誠也外野手(24)が高橋の内角直球を、バットを折られながらも三塁手の頭上を越える同点の左翼線適時二塁打。先制弾も放った主砲が、逆転勝利への道を開いた。

 「得点圏だったので、出塁していくことだけ考えました。みんながつないでチャンスを作ってくれたので、走者をかえせて良かったです」。続く西川の遊撃への内野安打では二塁から好走塁で生還。集中力を研ぎ澄ませ、足でも仕事を果たした。

 試合を動かしたのも4番のバットだった。一回2死一塁。高橋の初球、150キロ直球をバックスクリーンへ運ぶ先制の15号2ラン。自身が本塁打を打った試合は1分けを挟んで6連勝。他球団のマークも厳しい中、5月は打率・398、8本塁打、22打点。月間MVP候補でもある鈴木は、存在感を示し続けている。

 緒方監督も「誠也の一打が、(再開直後に)バティスタが倒れた後で相手投手にショックを与えた。4番としての仕事をしてくれた」と目尻を下げた。好調赤ヘル打線を、鯉の主砲がけん引し続ける。

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