大瀬良12日対戦、日本ハム・吉田輝に「普通にやれる」勝つ!!
広島・大瀬良大地投手(27)が10日、札幌市内の日本ハム屋内練習場での投手指名練習に参加。先発予定の12日・日本ハム戦で、プロ初登板初先発となる吉田輝に平常心で投げ勝つ決意を示した。注目が集まる一戦だが、5連勝中のエースは、チームの勝利のためだけに全力を尽くす。
注目される一戦にも、大瀬良は自然体を貫いた。登板予定の12日・日本ハム戦(札幌ドーム)の相手先発は、9学年下でデビュー戦となる吉田輝。「それだけ下の子と投げ合うのは、不思議な感じはします。そういうトシになってきたのかな」とはにかんだ右腕は、率直な思いを言葉に変えた。
「特別な意識はないけど、僕らも勝ちに北海道まで来ている。僕も負けたくないので、しっかりこれまで通り勝てる投球をして、何とか勝って、いい形で広島に戻りたい」
見据える先はチームの勝利のみ。その中で、昨夏の甲子園を沸かせた吉田輝には好投手の印象も持つ。「素晴らしい真っすぐと、投球術というか打者との駆け引きだったり、走者との駆け引きだったり、いろんなところに野球脳の賢さを感じた」。もちろん、一切の油断はない。敵地の空気は普段とは異なる可能性があるが、鯉のエースとして、目の前の一球に全力を注ぐだけだ。
日本ハム戦での登板は17年6月7日以来2年ぶり。同戦の相手先発は斎藤佑と何かの縁なのか、甲子園のスターとの勝負だった。7回3失点で白星と好結果も残る。札幌ドームでの登板もそれ以来だが「投げにくさはないし、普通にやれるかなと思います」とうなずいた。
前回登板の5日・西武戦では、6回1失点でハーラートップタイの6勝目をマーク。自身5連勝中にも目を向けず、これまで通り心をリセットし、勝利へとつなげていく。「今回は今回でという感じで毎回投げている。勝っても負けても同じような気持ちで入っていけているので、そういうふうな感じでいければいい」と力を込めた。
チームは交流戦開幕から2カード連続負け越し中。日本ハムもパでAクラスに位置するが、何とか勢いを付けたいところ。「しっかり準備して入っていければいい」と課題を立ち上がりとし、意気込んだ背番号14。北の大地で、大瀬良大地が輝きを放つ。