カープ山口、先発ローテ生き残った 「ラストチャンス」で粘投5回1失点

 「交流戦、日本ハム2-2広島」(13日、札幌ドーム)

 腕を振り抜いた広島・山口翔投手(20)が、先発ローテに生き残った。1-0の二回に先頭・田中賢への四球をきっかけに1点を失った。それでも三回以降に許した安打は1本のみ。5回2安打1失点にまとめ「粘り強く投げ切れたのは良かった」と安どした。

 直球は会沢が構えたミット通りに行かない。高めに浮き、時に膝元をかすめることもあった。「真っすぐを投げる時には力が入り過ぎてしまった」。抑えたいと思う気持ちが指先を狂わせた。

 最大の武器が使えなくても最少失点でしのげたのは、スライダーなどの変化球を投げ切れたから。「腕が振れて低めに投げることができた」。3回7安打5失点でプロ初黒星を喫した前回6日の西武戦の反省点を修正してみせた。

 この日が「ラストチャンスと言われた」という。投球内容と結果次第で、先発ローテから外れる可能性があった。試合後の佐々岡投手コーチは「次も」とし、正念場で踏ん張ったことで次回登板を勝ち取った。

 毎試合が成長の糧となる。「次は六回も行くぞと言ってもらえるように、準備をしていきたい」と力を込めた20歳の若鯉。先発の座を失わないために、18日からのロッテ3連戦での登板へ向け、最高の準備をしていく。

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