大敗もめげず 遠藤&島内、若鯉2人があきらめない投球
「交流戦、楽天11-2広島」(14日、楽天生命パーク宮城)
大惨敗となった一戦で、若鯉2人が確かな奮闘ぶりを示した。六回から3番手で登板した広島・遠藤淳志投手(20)が2回無安打無失点、八回に4番手で登板したドラフト2位・島内颯太郎投手(22)=九州共立大=は1回1安打無失点。チームが五回まで7被弾し、球団ワーストの1976年9月19日・阪神戦での9被弾までちらつく中で、諦めない姿勢を見せた。
まずは遠藤だ。六回は1死からブラッシュに四球を与えたが後続を断ち、この日初めて敵のスコアボードに「0」を刻んだ。七回も1死から辰己、太田をいずれも直球で空振り三振。「大差もついていたし、相手もマン振りしていたので、しっかり強い球を投げようと思った」と言う通りの投球でプロ初登板から3連続無失点だ。
「できることは勢いをつけること」と島内も続いた。先頭・茂木に二塁内野安打を許したが、島内を遊ゴロ併殺。最後は浅村を内角148キロ直球で見逃し三振に斬り「今まで投げ切れなかった右の内角に、しっかり腕を振って投げ切れた」とうなずいた。
両者ともこの日2本塁打を放っていた浅村を持ち味の直球で封じるなど、収穫と好結果を示した。厳しい交流戦の戦いが続いているが、与えられた場できっちりと役割を果たし続ける。