鯉投大シャッフルで反撃じゃ 交流戦初カード勝ち越し&最下位脱出へローテ再編

 広島が17日、交流戦初のカード勝ち越しへ先発ローテーションを再編した。18日からはマツダスタジアムでロッテ3連戦。初戦は雨天中止の影響で登板が延期となっていた九里亜蓮投手(27)、2戦目は誕生日を迎えた大瀬良大地投手(28)、3戦目は前回登板でプロ入り最短KOに悔し涙を流した床田寛樹投手(24)が登板予定。交流戦でゲーム差なしの11位・ロッテを倒し、最下位脱出を狙う。

 4連覇を狙う王者に「最下位」の3文字は似合わない。交流戦初のカード勝ち越しへ、九里が初陣に臨む。当初は16日の楽天戦に先発するはずが、15日の雨天中止で登板日が変更に。昨季から“雨男”と呼ばれる鉄腕は、気持ちを切り替え、ロッテ戦へ闘志を燃やした。

 「つながりがある打線だと思いますし、勢いづけたら大量得点を取ってくる。僕の性格は考えすぎたら良くない。ゾーンの中で一人、一人と勝負してアウトを取っていきたい」

 前回、9日のソフトバンク戦は立ち上がりから飛ばし、5回2失点の熱投で連敗を止めた。それでも「良かった点はあまりない」と不満顔だ。結果次第で追加日程が発表された24日・楽天戦に先発する可能性もある。ローテ定着を狙う右腕にとって、18日は重要な登板となりそうだ。

 2戦目に先発予定の大瀬良はこの日が28歳の誕生日。練習前のロッカーでは即席の“誕生日会”が開催され、20歳の山口がハッピーバースデーの生歌でお祝いしてくれた。うれしいサプライズにエースもほっこり。「知ってくれていてうれしかった。二十歳の頃のようなワクワク感はないけど、いい年頃になってきたと思う。もっと下の子を引っ張っていきたいです」と大黒柱の自覚をにじませた。

 そして3戦目は床田が中5日で背水のマウンドに上がる。前回14日の楽天戦は1回2/3でプロ入り最短KO。自己ワーストの5被弾、7失点に悔し涙を流した。降板後に股関節の疲労を指摘され、遠投を調整に取り入れるなど工夫。この日は異例のブルペン入りで感触を確かめた。

 「次の登板が大事。ダメならこのまま終わっていく。何とか自分のピッチングをしたいと思います」

 投球時に右足を上げた際の“間”など課題は見つけつつある。石原ら先輩から助言も授かった。ショックから立ち直り、先発ローテに生き残る覚悟だ。

 チームはセ・リーグ首位を死守するものの、2位巨人が0・5ゲーム差まで肉薄している。交流戦残り7連戦を前にローテを再編し、アドゥワの緊急昇格も決めた。まず交流戦最下位争いを繰り広げるロッテを倒し、再進撃を図る。

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