ジョンソン好投7回無失点「石原と投げたい球がより一致してきた」
「交流戦、広島3-9オリックス」(23日、マツダスタジアム)
掛け値なしの好投だった。どちらに転ぶか分からない主導権争いで、広島のジョンソンはオリックスの攻撃をしのぎきった。
三回まで毎回、先頭打者を出した。六回まで毎回、1本ずつヒットを許した。しかし「アウトを取らないといけないところで、しっかり取ることができた」と振り返った通り、生還だけは許さなかった。
特に三回には四死球と安打で2死満塁まで追い込まれたが、4番・吉田正にカウント2-2としたところで、こん身のストレートを外角低めいっぱいに投げ込んで、見逃し三振を奪った。
ここで「リズムを取り戻せたし、石原のリード、バックの守備にも助けられた」と以降はまったく危なげないピッチングを披露した。ラストイニングとなった七回にはさらにギアを上げ三者凡退、11球で片付けた。
7回無失点。これでデーゲームは今季9戦で6勝1敗、防御率1・67と無類の強さを誇る。勝ちはつかなかったが「交流戦はチームもスランプだった」と、流れの問題で同僚への信頼は揺らがない。
今後は通常のリーグ戦で、ナイター登板となるが「石原と投げたい球がより一致してきた」と心配より手応えが大きい。巨人追撃へ力強くチームを引っ張っていく。