緒方監督「我慢のとき」 リーグ再開後4戦8得点…貧打の鯉
「広島1-3ヤクルト」(2日、マツダスタジアム)
本塁が遠い。奪った得点は、四回無死一、二塁からバティスタの打球が三塁ベースに当たって左前へ転がったラッキーな1点のみ。五回以降は完璧に抑えられ1人の走者も出すことができなかった。4安打1得点。広島・緒方監督は「なかなかつながりきれていない」と総括した。
勝ち越せる場面はあった。ドミニカンの適時打で1-1となった直後の四回無死一、二塁だ。だが、高橋大が一飛に倒れると、7球粘った末に会沢は見逃し三振に倒れた。「しっかりいかないといけなかった」と選手会長。最後は九里が捕ゴロに終わった。
リーグ戦が再開しても攻撃陣は苦しい戦いが続く。4試合で計8得点。1試合平均はわずか2得点という状況だ。状態が良いと判断した選手を起用するなどしているが、結果には結びついていない。
迎打撃コーチは「相手と勝負できていない。力負けしている。まずは一人一人の状態を上げていくしかない」と話した。
同一カード3連戦初戦の白星は、5月31日の阪神戦以降ない。これで8カード連続で初戦を落とした。指揮官は「打ちにいく姿勢は見せてくれている」と言い、続けて「我慢のとき。これを打破しない」と力を込めた。