小園、起爆剤になる 1軍再合流、フレッシュ球宴MVP男が救う!
広島ドラフト1位・小園海斗内野手(19)が13日、1軍に合流し、マツダスタジアムで行われた全体練習に参加した。11日のフレッシュ球宴では先頭打者本塁打を放ってMVPを獲得。中日・根尾、ロッテ・藤原に牛タンをごちそうした太っ腹なルーキーが、借金5と苦しむチームの起爆剤となる。
後半戦から巻き返しを狙うチームに小園が戻ってきた。投内連係では三塁守備に就いて軽快な動きを披露。フリー打撃でもコンパクトなフォームから快音を響かせた。「状態は安定してきているので、前までのような波は減っている。(三塁も)苦にせず、できています」と手応えを強調した。
1日の2軍降格後はバットでアピールしてきた。フレッシュ球宴でも日本ハム・吉田輝から先頭打者弾を放ち、最優秀選手賞を獲得。2軍首脳陣から「小園が一番いい」と報告を受けた東出打撃コーチも「見逃し方、凡打の内容もいい」と活躍に太鼓判を押した。
球宴期間中に気分もリフレッシュできた。MVPの賞金100万円をゲットした夜は、根尾、藤原と食事に出掛け、仙台名物の牛タンを堪能。食事代を支払わされ「賞金を合わせても僕の方が(年俸は)少ないんですけどね。『今日は今日』と言われました」と首をひねって笑った。
6月20日に1軍初昇格した際は3試合連続失策を犯すなど不完全燃焼だった。「悔しかった。何とかまた1軍に呼んでもらえるように強い思いがあった。積極的にやりたい」。チームは1分けを挟んで11連敗中。小園が貪欲な姿勢で苦境のチームに新風を吹かせる。