セ5発!締めは誠也弾!2年連続!鯉の4番存在感見せた ホームラン競争初Vも

 「マイナビオールスターゲーム・第2戦、全セ11-3全パ」(13日、甲子園球場)

 広島・鈴木誠也外野手(24)が2年連続2本目となる球宴弾を放った。四回に二木から左翼席へソロを運んだ。3打数2安打2打点の活躍に加え、試合前に行われたホームランダービーで優勝するなど、存在感を存分に発揮した。鯉の主砲は15日から始まる後半戦でも大暴れし、連敗中のチームを浮上させる。

 雨中の甲子園で、プロ野球ファンから割れんばかりの歓声が送られた。9-3の四回1死無走者。鈴木が二木の外角135キロ直球を豪快に振り抜くと、グングンと伸びた打球は左翼席に着弾した。2年連続2本目となる球宴弾で千両役者ぶりを見せつけた。

 「楽しかったし、何とか打てて良かったです。ファンの皆さんも本塁打を望んでいたと思う。数多く本塁打が出たのは盛り上がるし、その中に加われて良かった」

 4年連続4度目の出場が決まった時から「全打席本塁打を狙って入りたい」と宣言していた。その中での一発。打球速度は172キロで「カープには(トラックマンが)ついていないから、どれだけすごいか分からない」と笑ったが、今年のメジャーリーグの本塁打平均速度167キロを上回る数値だった。

 試合前にも魅せた。12球団の選ばれし8人の1人としてホームランダービーに出場。準々決勝では森を倒し、準決勝では筒香も撃破。最後は吉田正と相対した。先攻だった相手は3本の柵越えをマーク。制限時間2分の中で鈴木はサクサクとアーチを架けると、1分余りで4本目をバックスクリーンへ運び優勝した。

 「まさか取れるとは思わなかった。奇跡です」。優勝賞金100万円と、打球の平均速度が165キロで最も速く「日産ノートe-POWER賞」として車もゲット。「貯金します。車は家族にプレゼントします」と充実の表情を見せた。

 大腸がんからの復活を目指す原口の、連夜の活躍に感銘を受けた。二松学舎大付出身の鈴木は「もともと帝京で知っていて、つながりがあって話したりというのもある。(病気は)ニュースでしか知らなかったけど、つらいだろうと思っていた。でもサヨナラヒットを打ったり、大舞台で打ったり、すごい感動しました」と語った。

 前夜は元同僚の丸、同僚の大瀬良、床田とともに都内で焼き肉を頬張り、球宴期間を満喫した。後半戦は15日・DeNA戦からスタート。鯉の主砲は、11連敗中と低迷しているチームの大反攻へ、全力を注ぐ。

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