モンティージャで10連勝じゃ!30日巨人戦で1軍初先発 重圧なし!
広島のカープアカデミー出身、エマイリン・モンティージャ投手(23)が29日、神宮外苑で行われた投手指名練習に参加した。初先発予定の30日・巨人戦(東京ドーム)に向けてキャッチボールなどで最終調整。10日に支配下選手登録されたばかりの左腕は、150キロ超の動く速球が魅力。チーム今季2度目の10連勝へ、ドミニカンが初先発初勝利を狙う。
気温34度。灼熱(しゃくねつ)の太陽の下、モンティージャはルンルン気分で汗を流した。「気持ちがいい。先発は楽しみです」。初登板を翌日に控えても、まるで重圧を感じさせない。巨人打線で名前を知っている選手を聞かれると、「マル、サカモト…」で沈黙。「2人以外は知らない。いいチームというのは知っています。ストライク先行で低めにボールを投げたい」と声を弾ませた。
ドレッドヘアが特徴の陽気な性格だ。ドミニカ共和国で暮らす両親にはまだ先発を知らせていない。「サプライズさ!勝って報告したいんだ」と笑った。
待ちに待った大舞台でもある。4万人以上の観衆の前での登板は初体験だ。「これまで最多は300人ぐらいだったかな。でも試合で投げる時はキャッチャーに集中しているからお客さんは気にならない」と涼しい顔だ。
10日に支配下選手登録され、今季ファームでは10試合に登板し、2勝3敗、防御率2・13。佐々岡投手コーチは「(魅力は)真っすぐ。(右足が)クロスに入って角度がある。思い切っていけるところまでストライクゾーンで勝負してほしい」と期待を寄せた。
チームは9連勝中で、首位巨人に急接近している。大事な初戦にベールを脱ぐドミニカンは「もちろん勝ちたい」と誓った。デビュー戦白星で今季2度目の10連勝に導く。