中崎46日ぶり登板1回0封 ひげそってG追撃へ帰ってきたぞ

 「広島1-4阪神」(3日、マツダスタジアム)

 広島・中崎翔太投手(26)が6月18日・ロッテ戦以来46日ぶりに登板し、最速145キロをマークするなど1回1安打無失点に抑えた。不調のため6月20日に出場選手登録抹消され、7月31日に再昇格して以降初登板。チームの連勝は3で止まったが、昨年までのリーグ3連覇に守護神として貢献した男が、復活を果たす。

 背番号21が、鯉党から歓声を受けながら本拠地のマウンドに戻って来た。中崎が6月18日・ロッテ戦以来1カ月半ぶりの登板で1回を無失点。降格前までトレードマークだったひげもさっぱり剃り落とした右腕が、再出発した。

 1-4の九回に登板。先頭の梅野にはこの日最速タイの145キロ直球で見逃し三振。続く植田を初球スライダーで左飛に斬った。近本には左前打を許し2死一塁となったが、最後は代打・高山を遊ゴロに。今後へつながる10球だった。

 リーグ3連覇に大きく貢献した右腕は、昨季同様守護神で今季をスタートした。だが本来の力を発揮できず、6月上旬に配置転換。その後も上向かず29試合の登板、防御率4・08で同月20日に出場選手登録抹消された。2軍ではコーチやトレーナーらに相談しながら、フォームの修正などを図った。

 「(1軍では)投げながらやっていく中で違う方向にいってしまった。時間をもらえたのは良かった」

 ウエスタンでは6試合の登板を経て、7月26日から1軍再合流した。翌27日には神宮球場の三塁側ブルペンで首脳陣が見つめる中、投球練習。緒方監督にはフォームのブレの助言を受けながら、腕を振った。守護神を担ってきた男として一日一日たりともムダにせず、1軍のマウンドに舞い戻って来た。

 この日の中崎に、緒方監督は「落ち着いた投球をしてくれた。球筋を見られたし、キレのあるいい球を投げていた」と評価した。現在は一岡がコンディション不良で2軍調整中など中継ぎも苦しい中、「一枚加わってくれた」と指揮官。佐々岡投手コーチも「今日みたいな投球を続けてくれれば(勝ち継投に)入ってくれるし、入ってもらわないと困る」と期待を寄せた。

 チームは連勝が3でストップ。それでも首位・巨人とは3ゲーム差のまま。勝負の夏場、経験豊富な中崎の存在は不可欠だ。復活への第一歩を踏み出した右腕が巻き返し、勝利へつながる投球を重ねる。

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