誠也激走サヨナラホーム 延長十一回、磯村決めた犠飛!カープがマツダ400勝

 「広島2-1巨人」(13日、マツダスタジアム)

 広島が今季9度目のサヨナラ勝ちで連敗を3で止めた。1-1の延長十一回、1死満塁から代打・磯村嘉孝捕手(26)が劇的な左犠飛。この回先頭で左越え二塁打を放った鈴木誠也外野手(24)が、三塁から激走して生還した。引き分けか敗れると自力優勝の可能性が消滅した一戦で、節目のマツダスタジアム通算400勝。首位巨人へ再び3・5ゲーム差に詰め寄った。

 ファンの大歓声と共に、痛烈なライナーが左翼を襲った。亀井の捕球と同時に三走・鈴木は大激走だ。本塁へ歓喜のスライディングを決めると、ヒーロー磯村はナインからもみくちゃにされた。

 磯村「サイコーです!追い込まれたくなかったので、全部振るつもりでいきました。低かったので、どうかなと思ったんですけど、三塁ランナーが誠也だったので、大丈夫だと思いました」

 1-1同点の延長十一回にドラマが待っていた。まず先頭・鈴木が左翼フェンス直撃の二塁打で出塁。続く野間のバントで1死三塁に好機を広げた。ここで巨人ベンチは満塁策を選択。メヒア、会沢を連続申告敬遠した。球場がざわつく中でもネクストの磯村は冷静だった。捕手らしく心の準備ができていた。

 磯村「送りバントをした時点で2人敬遠されるだろうなと、1死満塁でまわってくるだろうなと思っていた」

 カウント1-1から7番手・鍵谷の変化球に反応。鯉党の期待に応え、劇的なサヨナラ犠飛を放った。高校時代は夏の甲子園で全国制覇。プロ9年目を迎えても、夏男は健在だ。26歳の夏も全力で駆け抜けている。

 緒方監督「接戦をこうやって勝ち切れて良かったです。(磯村は)しびれる場面でいい仕事をしてくれた。こうやって若い選手が経験を積んでいく。厳しい試合は続いていく」

 鈴木は二回に先制点を挙げた場面も先頭で中前打。続く松山の右中間二塁打で一塁から一気に本塁に生還した。今季はすでに18盗塁。4番の仕事はもちろん、足でもチームを引っ張っている。

 鈴木「僕は先頭で出ることを一番に。それでみんながかえしてくれている。連敗が続いていたのでまず止められたのは良かった。(相手が)どのチームでも1つの負けが命取りになる。全力で一戦一戦臨みたい」

 引き分けか負けで自力優勝の可能性が消滅した一戦で3連覇王者がまた意地を示した。今季9度目のサヨナラ勝ちから、もう一度、上昇気流に乗る。

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