松山&メヒア競弾 カープ史上初G戦5年連続勝ち越し!5・5差逆転Vへ

 「巨人0-2広島」(27日、東京ドーム)

 広島が4番松山竜平外野手(33)と5番アレハンドロ・メヒア内野手(26)のアベック弾で今季の巨人戦勝ち越しを決めた。これで2015年からの5年連続勝ち越し。このカードでは球団史上初だ。首位巨人と5・5ゲーム差に迫り、逆転Vへ望みをつないだ。

 東京ドームに“マツメヒ”の快音が響き渡った。クリーンアップを組む2人が今季初のアベック弾だ。メルセデスに対して、松山は8打数4安打、メヒアも8打数6安打。巨人のお株を奪う一発攻勢でお得意様を沈めた。

 まずは4番松山だ。0-0の二回、先頭で打席に立つと助っ人のスライダーを鮮やかにすくい上げた。「積極的にいきました。いいポイントで捉えることができました」。打球はオレンジに染まる右翼席へ。4試合ぶりの6号ソロで、チームに先制点をもたらした。

 5番のドミニカンは衝撃の一発で続いた。1点リードの四回2死から直球を強振。弾丸ライナーで伸びた打球は鯉党が待つ左翼席へ一直線だ。「コンパクトに振り抜くことができた。完璧だったね」と自画自賛の5号ソロでリードを広げた。

 バティスタがドーピングの陽性反応で離脱してから、鈴木が3番に繰り上げられ、松山が4番に座る。「4番というのは意識していない」と自然体を貫くが、主軸の自覚は十分だ。敵地での首位巨人3連戦。「絶対に負けられなかった。いい形で勝つことができた」とうなずいた。

 メヒアも5番抜てきに「責任が増えた」と燃えていた。メルセデスは同じカープアカデミー出身。母国で共に汗を流し、ジャパニーズドリームを夢見た。「うれしい。友人だけど試合中はライバル。(感触は)最高だったよ」と感慨に浸った。

 カープにとっては歴史的白星だ。この夜の勝利で5年連続巨人戦勝ち越しが決定した。これは球団史上初の快挙だ。今季も13勝7敗1分けと圧倒。カープ一筋の高ヘッドコーチは「巨人は強いチームだからね。そこに勝てるカープも力があるということだ」と満足そうにうなずき、「(優勝Vの)可能性はあるからね。明日、あさっても勝って3連勝したいね」と声を弾ませた。

 残り22試合。首位巨人と再び5・5ゲーム差に接近した。松山が「チームが勝てるように頑張りたい」と言えば、メヒアは「巨人だけじゃなくて、全部のチームに勝ちたい」と必勝宣言だ。ペナントの火はまだ消さない。

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