遠藤、悔しいプロ初黒星 憧れの先輩の前で炎上…黒田さんすみません
「広島4-6DeNA」(30日、マツダスタジアム)
広島のセットアッパー・遠藤が悔しいプロ初黒星を喫した。2-2の八回2死満塁。代打・佐野に対して、全力で腕を振ったが、判定はまさかのボール…。カーブがわずかに外れ、押し出し四球を与えると、続く神里の2点適時打に味方失策も絡んで、手痛い4失点。無念の途中降板となった。
「2死からロペスを追い込んでから甘く入ったことを反省しないといけない。(ボールは)走っていたと思うけど、上体が突っ込んで、ボールが高くいってしまいました」
あと1死だった。八回は先頭の中井を146キロで右飛に打ち取り、筒香は119キロカーブで中飛。リズムよく2死を奪ったが、ロペスに左中間二塁打を浴びたところで歯車が狂い、最後まで修正できなかった。
試合前にはテレビのゲスト解説でマツダスタジアムを訪れたOBの黒田博樹氏と対面。憧れのレジェンドから「頑張って」と激励され、感激の面持ちで手を差し出した。黒田氏は解説の中で遠藤を絶賛。「度胸があるし、先発で見たみたい。すごいピッチャーが入ってきた。高卒2年目ですよね?すごい」と話していたが、その後に投球リズムを崩した。
プロ2年目の今季はめざましい成長を遂げ、30試合登板を達成。プロ初勝利、初セーブもマークした。レジェンドお墨付きの右腕は課題をクリアして、試練を乗り越えていく。