会沢2年連続10号 カープ捕手で初!最強コイ女房じゃ!

 「広島4-2DeNA」(31日、マツダスタジアム)

 広島・会沢翼捕手(31)が球団捕手初となる2年連続2桁本塁打を放ち、連敗ストップに貢献した。三回2死一塁で左越えに10号2ラン。通算3度目の2桁アーチで、自身が持つ球団捕手記録を塗り替えた。連敗を3で止め、首位・巨人と7・5ゲーム差。依然としてV4へは厳しい状況だが、選手会長が攻守でけん引し続ける。

 本拠地のボルテージを会沢が最高潮に押し上げた。松山の適時打で1点を先制した直後の三回2死一塁。「積極的に思い切っていきました」と京山の初球113キロカーブを振り抜くと、打球は鮮やかなアーチを描いて左翼後方のコンコースへ。7月19日・巨人戦以来の10号2ランで、勝利を手繰り寄せた。

 自身が持つ球団捕手記録を更新する3度目の2桁本塁打。2年連続も初だ。「歴史に名を残せたのは良かったけど、チームが勝ったことが一番です」と会沢らしく勝利への喜びを口にした。昨年の「℃℃℃ユニホーム」着用時に続いて、今カード限定の「ドッカンカープユニホーム」でも一発と縁起の良さも示した。

 最近は中軸の一角「5番」での出場が増えている中、打点も53とキャリアハイを更新し続けるなど、日々進化する強打の捕手。高ヘッドコーチは「理想的な点の取り方。会沢の存在はチームにとって大きいよね」と称賛の言葉を贈る。捕手として4投手をリードし、2位との直接対決で僅差での勝利をつかみ取った。

 夏を経て、攻守でチームをけん引する選手会長の疲労は計り知れない。プロ13年目のベテランは「慣れだよ」と笑うが「飯はしっかり食べる。筋力も落ちちゃうから。やっぱり米を食わないと」と白米をかき込み、パワーを保つ。シーズンも佳境に入る中「馬車馬のように働く」と覚悟を決め、日々グラウンドに立ち続ける姿は頼もしい。

 8月最後の一戦で連敗を3で止め、貯金は2。首位・巨人とは7・5ゲーム差、2位・DeNAとは2・5ゲーム差に縮まったが、大逆転Vへ遠い状況は続く。「先のことを見てもダメですし、見られないですよね。だから本当に1試合1試合、また明日から大事な9月になる。気持ちを新たにやっていきたい」と力を込めた。最後の直線を走る月。眼前の試合で勝利を重ねていく。

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