カープOB北別府氏「打たれた際の投手の気持ち」代弁 前回は「ヤジ」にも言及
野球評論家の北別府学氏が2日、ブログを更新。「打たれた際の投手の気持ち」をつづった。
広島一筋のプロ生活で、通算213勝を挙げた右腕。「1点か2点で抑える自信がある時は、打撃陣が何とかしてくれると敗けている時でも余裕でした」という一方で、「これほど自信に満ち溢れて投げられる時ばかりでしたらこんな苦労はない。今でもたまに夢にうなされる魔の暗黒の2年間もあります」と、振り返った。
めった打ちにされたり制球難に陥ったりした場合、投手はマウンド上でぼう然自失となることも。北別府氏自身も「ストライクが入らないのだから代えてほしいに決まっています。そんな時はベンチの方をチラチラ見ます!」と、救援を求めたこともあったという。
ただ、ベンチは「エースなら責任とれ」「若手ならこれを乗り越えて育ってくれ」などの意図で、続投となるケースもあるのがプロの世界。それらを経験して超一流となった北別府氏は「様々なプレッシャーに打ち勝ち、そこからどん底まで落ちて這い上がるのもプロ」と述べた。
現在は解説者という立場だが「打つ手がないほどめった打ちにあった投手を見るのは本当に辛い」「苦しい思いをしている投手には手を差し伸べたいなと思います」とカープ愛をのぞかせ、「ただコーチではないですから少しだけ話をしたり、番組内でアドバイスを送ったりするだけですけどね」とした。
8月31日のブログでは痛烈なヤジを受けた選手の話題について言及。「カープファンの真心の応援、厳しくも温かい声援でたくましく広島の選手は育てられますと以前も書きましたね」とつづり、広島OBとしてのメッセージをつづった。