ドーピングで出場停止6カ月 バティスタが謝罪、禁止薬物使用は「一度もない」
プロ野球を統括する日本野球機構(NPB)は3日、ドーピング検査で陽性反応を示した広島のサビエル・バティスタ外野手(27)に対して、6カ月間の出場停止を科す処分を発表した。出場停止期間は今年9月3日から2020年3月2日まで。
バティスタはこの日、球団を通じて「NPB、広島東洋カープ球団、チームメイト、その他チーム関係者、私を応援してくださっているカープファンの皆様、他球団ファンの皆様にご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます」と謝罪し、「同時に、私も大変ショックを受けております」と告白した。
禁止薬物については「意図的に摂取していないことをお伝えしたい」と訴え、「どうか皆様、私を信じてください」と懇願。「禁止薬物が自分の成績を上げる助けにはならないと考えているため、今までにステロイドや、成績を上げるために使用されるようなその他の薬品を使用したことは一度もありません」と潔白を主張した。
広島も「日本野球機構、ならびにファンの皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけいたしましたことに、深くお詫び申し上げます」と謝罪した。
球団側は、バティスタの「このような物質を摂取したことはない」との主張を受けて、バティスタが当時摂取していた海外製サプリメントを検査。サプリは2種あり、1種は汚染が確認されず、もう1種は6月のドーピング検査から時間が経過しており、消費されていて検査できなかったという。
今後は「引き続き原因究明を行うとともに、選手のサプリメント等の摂取についての注意・対策を行って」いくとしている。
バティスタは「これからの私にできる唯一のことは、今後選手としてプレイできるよう毎日一生懸命練習して行くことだけです。もしカープ球団に契約を継続してもらえるなら、カープの勝利に貢献し優勝できるよう、全てに対して100%の力で臨み、最善を尽くしたい」と残留を熱望。球団は「バティスタ選手の今後の契約については未定」としている。