長野133日ぶり弾も空砲 悪夢…リード守れずサヨナラ負け

 「ヤクルト11-7広島」(4日、神宮球場)

 広島が痛恨の逆転負けを喫した。その中で長野久義外野手(34)は「5番・左翼」でスタメン出場し、四回に3号ソロを放つなど、移籍後最多の3打点をマーク。4月24日・中日戦以来、133日ぶりの一発は空砲に終わったが、鈴木、松山との新クリーンアップとしても機能した。残り15試合。勝利だけを求めていく。

 まさかの結末となった一戦も、長野は久々の一発で敵地に集まった鯉党に大歓声を沸き起こした。3-1の四回先頭。カウント1-1から小川の143キロ直球を振り抜いた。「良い風に乗ってくれましたね」と真っ赤に染まる左翼席に突き刺した。4月24日・中日戦以来、133日ぶりの3号ソロだった。

 3試合連続のスタメン起用に応えた。一発のみならず、1-0の一回2死一塁では右翼フェンス直撃の適時二塁打。6-7の七回1死満塁では三ゴロの間に一時同点とし、移籍後最多の3打点となった。2安打を記録した長野だったが、自身は七回の場面を「あそこで逆転できていれば、こういう展開にならなかったんでね。申し訳ないです」と険しい表情で振り返った。

 シーズン終盤。背番号5の打球は鋭さを増しており、力を発揮している。東出打撃コーチは「1本目が右(方向)で、2本目は左(方向)。あれが考えてやっているということ」とうなずき、迎打撃コーチも「(2安打とも)1スイング目で決められているのがすごくいい。どんどん出てもらわないといけない選手」と評価した。

 新クリーンアップとしても機能した。初回、長野の適時打の直前は2死無走者から3番・鈴木が右前打を放ち二盗を成功させると、4番・松山が左前へ先制適時打をマーク。鈴木は2-1の三回2死無走者で「しっかり自分のスイングができて良かった」と左翼席へ26号ソロも放った。この3人で中軸を組むのは今季128試合目にして初。勝利にこそ結び付かなかったが、抜群の威力を示した。

 緒方監督は野手陣に対して「相手の小川投手からいい形で先制して、中押し、攻撃はしっかりできていた。またこういうふうに明日も」と期待した。2位・DeNAとは4ゲーム差に広がった。「全員でね。選手にも言っているけど、先発投手、中継ぎ投手、野手も。スタメンからベンチにいる全員で戦っていく」と指揮官。厳しい状況だが、最後の最後まで前を向いて戦い続ける。

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