龍馬&菊池連弾!カープ1、2番躍動 流れ一変逆転星、2位DeNAに3差
「ヤクルト1-8広島」(5日、神宮球場)
広島・西川龍馬内野手(24)と菊池涼介内野手(29)が今季4度目のアベック弾を放ち、勝利への道を切り開いた。1点を追う五回、西川が15号同点ソロ、菊池涼は12号決勝ソロ。チームは4カードぶりの勝ち越しで、4年連続となるヤクルト戦勝ち越しを決めた。きょう6日からは本拠地に4位・阪神を迎えての直接対決3連戦。眼下の敵である虎を全力で狩りにいく。
今季最後の神宮で、鯉党を熱気の渦に巻き込む快音が響き渡った。0-1の五回2死無走者。1番・西川が山田大の甘く入ったスライダーを豪快に振り抜き、右翼席に突き刺す15号同点ソロ。この一発が反撃ののろしとなった。
「完璧と言えば完璧。甘くきたところをひと振りで仕留めることができました」
今季初対戦となった相手左腕から序盤は得点を奪えていなかった中でのアーチ。西川は入団から昨季の6本塁打が最多だったが、大きく自己記録を更新する。「多少は振れている。いいポイントで捉えられている」とうなずいた。
2番・菊池涼も続いた。2ストライクからの3球目、外角への133キロを右翼席へ運ぶ12号決勝ソロ。「龍馬(西川)に続くことができて良かったです」。2者連続弾で左腕をマウンドから引きずりおろした。緒方監督も「西川の一本で空気を変えてくれた。キク(菊池涼)も右方向にうまい打撃をしてくれた」と賛辞を贈った。
“ニシキク”の今季4度目のアベック弾で流れを引き寄せ、終わってみれば計14安打8得点。4点リードの八回2死二塁では西川が四球を選び、菊池涼は中前適時打でその後の追加点にも貢献した。
後半戦はこの2人で1、2番を形成し、中軸につなげるなど役割を全うし続ける。「今日は顕著に出た」と迎打撃コーチ。西川に対しては「十分やってくれている。最後まで集中力を切らさずにやってほしい」と評価し、菊池涼には「キクが3、4番につなげられる役割が大きい。点を取ることに関しては、菊池の働きが現状では一番大事」と期待する。パンチ力を兼ね備える2人の存在は相手にとっては脅威だ。
チームは4カードぶりの勝ち越しで、4年連続のヤクルト戦勝ち越しも決めた。6日からは4位・阪神との直接対決。眼下の敵とは2・5ゲーム差で、絶対に負けられない3連戦だ。「まずは初戦をしっかり取りたい」と西川。神宮で弾みをつけた赤ヘル軍団が、本拠地で虎を狩る。