大瀬良、復肩 4戦ぶり白星!8回0封11勝目「とりあえずホッと」
「広島3-0中日」(10日、マツダスタジアム)
広島・大瀬良がエースの姿を取り戻した。3試合連続の中5日登板で8回6安打無失点の力投だ。7連戦の重要な初戦。8月16日・DeNA戦以来、4試合ぶりの11勝目に「とりあえず連戦の頭を取れたので、ホッとしています。(3併殺は)低めに集められた結果。要所で取れたのは良かったです」と安どの笑みを浮かべた。
初回から150キロ超の直球で押した。ここ最近は本来の投球から遠ざかっていただけに、「一番の魅力は真っすぐ」と原点に立ち返った。宝刀カットボールに加えて、握りを浅くしたフォークも効果的だった。
お立ち台で感謝したように、味方の好守にも助けられた。3-0の八回は無死一塁から代打・堂上に大飛球を浴びたが、中堅・西川がランニングキャッチ。続く大島を二ゴロ併殺に仕留め、116球で先発の仕事を完遂してみせた。
首脳陣もエースに最敬礼だ。緒方監督が「素晴らしい投球をしてくれた。初回からすごく力のあるボールがいっていたし、コントロールできていた」とたたえると、佐々岡投手コーチも「よく頑張ってくれた。初回から飛ばしていたし、ボールに強さがあった」と称賛を惜しまなかった。
次回も中5日で16日・ヤクルト戦(マツダ)に先発予定だ。シーズン最終盤。スタミナ自慢の右腕が最後の力を振り絞る。