エルドレッド氏「世界一のファンの皆さん、サポートありがとう」【引退スピーチ全文】
「広島7-8ヤクルト」(15日、マツダスタジアム)
昨年まで広島でプレーしたエルドレッド氏が試合後、引退セレモニーでチームメートやファンに別れを告げた。以下はスピーチ全文。
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私のために引退セレモニーが開催されると聞いて、西村さんのヘルプがないと実現しないと思っていた。西村さんと松長さんは私が日本に降り立った日からずっと一緒でした。初来日した時は言葉も分からず、何をどうしたらいいか分かりませんでした。この2人は私の通訳でもありコーチでもあり、あらゆる役割を果たしてくれました。私は2人を素晴らしい友人と呼べることがうれしい。ありがとう。
引退セレモニーの招待を受けた時、最初に脳裏に浮かんだのは数々の素晴らしい選手でした。引退セレモニーを見て、グラウンドに立ち、あいさつして野球人生を終えることができるのはうらやましいと思っていた。私が同じような名誉あるセレモニーができるなんて想像もしていませんでした。家族と、夢であった引退セレモニーができて、カープ球団、松田オーナーに感謝したい。
カープに在籍した7年間で私と家族はたくさんの思い出を作ることができました。ファンのみなさんと出会い、友人関係を作ることができました。広島の街に温かく迎えられ、出会った人たちが、広島をふるさとのようにしてくれました。広島で暮らしたこと、家族を育てたこと、そして世界一のファンの前で野球ができたことはかけがえない財産です。
今日は母と父がセレモニーのために駆けつけてくれました。両親が野球を教えてくれた。皆さんの前で野球ができたのもあななたたちのおかげです。あなたたちは私のために私と世界中を旅し、サポートし続けてくれました。どれだけ愛しても足りません。
オクサン、妻へ。あなたはずっと一緒に毎シーズン、私のそばで一緒に駆け抜けてくれました。あらゆる成功や失敗にもアドバイス、モチベーションを与え、時には尻をたたいてくれました。野球を理解してくれ、時にはバッティング練習の手伝いもしてくれたあなたを妻に持てて光栄です。感謝しないといけないことをリストアップするのは大変です。あなたは尊敬の念をもって接してくれた。でも私があなたを尊敬しています。芯の強い妻、そして母として私の野球人生をともに乗り越えてくれたことを感謝します。
歴代監督、コーチへ。いつもよく接して、元気づけて、モチベーションを与えてくれて感謝しています。私のチームメートである兄弟たちへ。私を輪に加えてくれてました。みんなと一緒に3連覇できたこと、みんなで戦って成し終えたことを誇りに思います。何よりみんなとしたビールかけ。これからもみんなに素晴らしい成功があることを祈り、観客席から幸運をお祈りします。全力を尽くしてください。裏方を含めた球団職員の皆さん、7年間の全てのことに感謝します。本当にありがとうございました。野球に専念できる環境を整えてくれていることに感謝を忘れません。
そして世界一のファンの皆さん、7年間のサポートをありがとうございました。応援歌、プレゼント、家族に温かくしてくれたこと。私は皆さんの笑顔、55番のユニホーム、3年前に優勝した時の歓喜を忘れません。ありがとうございました。