CS最終兵器ヘルウェグ バレねじ伏せた、開幕カード以来の登板
「広島4-6ヤクルト」(16日、マツダスタジアム)
右打者の懐へ飛び込む剛球が威力を発揮した。広島のヘルウェグが代打・バレンティンを力でねじ伏せ、ベンチの期待に応える。負けられない戦いが続くシーズン最終盤。救援陣に新たな選択肢が増えた。
1点を奪われ3-6で迎えた八回2死三塁で出番が来た。初球、内角高めのツーシームで空振りを奪うと、スライダーを使って横の揺さぶりで追い込む。「アドレナリンがすごく出た」。カウント2-2から最後も初球と同じ球で投ゴロに打ち取った。
身長2メートル。横手気味のフォームから放たれる球は、右打者からすれば背中付近から球が来るイメージだ。バレンティンは、内角球に対応するため本塁から離れた位置に立った。それでも最後まで対応しきれなかった。
18日に戦うDeNAには本塁打数でトップのソトやロペス、宮崎ら右の強打者がそろう。今後、CSでの対戦も予想されるだけに、佐々岡投手コーチは「力があった。右打者のときに起用したい」と期待を寄せた。
巨人との開幕カード以来の1軍登板。「重要な時期に使ってもらってうれしい」。2軍ではモチベーションを落とすことなく、制球の安定を課題に取り組んできた。その成果を残り4試合とポストシーズンで発揮する。