堂林、一球集中 今永を絶対打つ!休日返上トレ「今、一瞬が大事なんです」
広島の堂林翔太内野手(28)が天敵攻略の起爆剤になる。18日のDeNA戦では、今永と対戦予定。チームはここまで6試合で0勝5敗、計7得点しか奪っていない。17日は、横浜への移動前にマツダスタジアムの室内練習場で打ち込んだ背番号「7」。2位まで1・5ゲーム差と負けられない戦いで、チームに勢いをつける。
今永を攻略しなければ勝利をつかみ取れない。今季、何度も苦しめられた相手に黒星を付けることができれば、ラストスパートは加速する。決戦を前にバットを振り込んだ堂林は「良い投手。1球で仕留める集中力が大事になる」と闘志を燃やした。
12日の中日戦でサヨナラ打を放ち、15、16日のヤクルト戦でも2試合連続安打を記録した。6日に再昇格して以降、15打数5安打で打率・333。春先以来となる三塁で起用されるなど、出場機会は増えている。
「打席では打ちにいくことしか考えていない。割り切れている」。シーズ序盤は故障で3軍も経験。迷いを捨て、2軍でバットを振ってきた成果を、結果に変えることで必死だ。そんなシンプルな思考が安打につながっている。
今季、堂林は今永と対戦がない。一方でメヒアは2安打を打っている。首脳陣は、2人のどちらかを三塁でスタメン出場させる方針。迎打撃コーチは「とにかく攻略したい。スイスイ投げさせたくはない」と力を込めた。
チーム、そして背番号「7」にとっても正念場となる一戦。横浜への移動前に休日を返上して打撃練習し「良い準備をすることが結果を出す近道。正直、先のことは考えていません。今、一瞬が大事なんです」。全神経を研ぎ澄まし、眼前の一球に集中する。