広島・会沢翼捕手（３１）が２０日、残り３試合を全勝で締め、今季限りで現役を引退する永川、赤松を送り出すことを誓った。チームは前日に優勝が完全消滅し、４位・中日とは２・５ゲーム差とＣＳ争いも佳境。勝利を刻み続け、功労者にも花を添える決意だ。

　「試合中は変に意識してもダメ。ただ、引退される方々をいい形で送り出せるようにしたいとは思っている。残り全部勝って送り出せるようにしたい」

　２１日の阪神戦（甲子園）を終えれば本拠地２連戦で今季のレギュラーシーズンが幕を閉じる。２２日・中日戦は赤松の、２３日の同戦は永川の引退セレモニーも予定。くしくも４位との直接対決だが、そこでたたいてＡクラスを死守したい。

　そのためにも攻守で力を振り絞る。ここまで自己最多の１２３試合に出場し打率・２７８、１２本塁打、６２打点。初の規定打席もあと３打席で到達する選手会長は最終盤でも重要な存在だ。「全力でみんなの力を合わせてやっていくしかない」。ベストを尽くし、逆転日本一へ歩を進める。