広島一筋17年の永川が引退会見「心が折れた」 クローザー任命の山本浩二元監督に感謝
今季限りでの現役引退を決めた広島・永川勝浩投手(38)が23日、マツダスタジアム内で引退会見を行った。ユニホーム姿で会見場に現れ「広島東洋カープで17年、大学を卒業して野球をやってきましたけど、今年で引退をして17年に区切りを付けたいと思います。今まで応援ありがとうございました」と穏やかな表情で語った。
引退のきっかけについては「今年に入ってトレーニングをしても体がどこか痛くなったりとか、練習でいいパフォーマンス出ても試合で出せなかったり。そういうところを総合して心が折れたというところです」と、6月下旬に家族へ引退すると伝えたという。17年間の思い出にはプロ1年目を挙げ、「山本浩二監督からクローザーを任せてもらって、そういう道を作ってもらった。感謝しています」と振り返った。
「広島で生まれて広島で育ってきた。故郷でプレーできるのは良いもの。そういう気持ちがあったので広島には愛着があります」
永川の代名詞と言えばフォーク。「体を張って止めてもらった。心強かったし、ありがたかった」と西山、石原らの名前を挙げ、歴代の捕手に感謝した。
永川は2002年、亜大から自由獲得枠で広島に入団。1年目から25セーブを挙げた。07年から3年連続で30セーブをマーク。度重なるケガに悩まされながらも、通算526試合の登板で38勝42敗、79ホールド、球団最多165セーブ、防御率3・47を記録した。
永川はこの日の中日戦(マツダ)に先発予定で「クライマックスを争っている中での直接対決。こういう試合になってしまって。ただただ、迷惑をかけないように、(打者)1人になると思いますけど、次投げるピッチャーに迷惑にならないようにそれだけを考えています」と話した。