カープの2019年終了!緒方監督が謝罪 4年ぶりBクラス4位「ファンの方々に申し訳ない」
広島が30日、4年ぶりにCS進出を逃した。同率で並んでいた阪神が中日に勝ったため、4位に転落。この日はマツダスタジアムで紅白戦を行い、ファーストSへ準備してきたが、願いは届かなかった。球団史上初のリーグ3連覇から一転、2019年は試練の1年となった。
カープファンの希望が断たれた。同率で並んでいた阪神が今季最終戦で中日に勝利したため、広島が4位に転落。昨季までリーグ3連覇を成し遂げた王者が、リーグ優勝に続いてCS進出も逃し、2019年シーズンが幕を閉じた。
緒方監督は「チームの勝敗の責任は監督にある。こういう形になり、一生懸命頑張ってくれた選手、コーチ、そして何よりもファンの方々に申し訳ない」と球団広報を通じて謝罪のコメントを残した。
今季最終戦の黒星が最後に響いた。27日の中日戦(マツダ)は勝てばCS進出が決定する一戦だった。先発にジョンソンを立て、ブルペンに大瀬良らの先発陣を待機させる総力戦で臨んだが、痛恨の黒星。自力でのCS進出が消滅し、試合後のスピーチで緒方監督は「最終戦に勝つことができず、順位も確定できず、本当に申し訳ありません」とファンへ謝罪していた。
29日からマツダスタジアムで練習を再開し、この日は紅白戦を行った。「投手は打者と対戦して体に張りを作ること。野手は生きた球を見ることが大事」と高ヘッドコーチ。「みんな元気があった」と気持ちを切らさず、最善の準備を尽くした。
しかし、現実は厳しかった。CS進出を争ったライバルの阪神は28日のDeNA戦、29日の中日戦に連勝すると、この夜の中日戦にも勝利。鯉党の願いは届かず、4年連続CS進出は幻となった。
今季は大型連勝と連敗を繰り返し、5月以外は全て月間負け越し。8月14日に首位・巨人に敗れ、自力優勝の可能性が消滅した。指揮官は「勝負は夏」と見据えていたが、ラストスパートも失敗。シーズン最終盤の9月は15、16日に最下位のヤクルトに本拠地で連敗すると、19日のDeNA戦(横浜)は7点差を逆転され、4連覇の可能性が消滅した。さらに21日の阪神との直接対決でも逆転負けを食らうなど、大事な一戦を勝ちきれなかった。
悲願の日本一はまたも持ち越し。球団史上初のリーグ3連覇から一転、令和元年は試練の1年となった。Bクラス転落の屈辱を胸に刻み、再びペナント奪回を目指す。