菊池保 スロースターター脱却 オフも肩休ませない 移籍2年目さらなる高みへ
「広島秋季練習」(22日、マツダスタジアム)
広島・菊池保則投手(30)が22日、来季開幕からの万全な投球を見据え、オフに肩を休めない方針を示した。楽天から移籍1年目の今季はキャリアハイでチーム2位の58試合に登板。来季は“スロースターター”を返上し、さらなる躍進を目指す。
快晴の本拠地でたっぷりと汗を流した菊池保のまなざしは、既に来季へと向けられていた。奮闘した移籍1年目シーズン。「一回も離脱しないで投げられたので、そこが一番良かった」と振り返ると、オフも肩を休ませない考えを口にした。
「キャッチボールは常にしていきたい。体の調子が良ければブルペンに入って、立ち投げだけでもしていきたい。肩肘は問題ない。間隔を空けると調子が悪くなる」
今季はキャリアハイの58試合に登板し、1勝3敗、防御率2・80。昨オフにトレードで加入が決まると「特に去年は(オフに)ずっと投げるようにしていこうと思いました」と言う。その結果が中継ぎ陣で唯一、シーズン通しての1軍帯同。昨年の調整を継続する。
それでも意識は、より高くしていく。「春先が良くないので」と言うように3、4月は9試合に登板し、防御率3・86。7月以降は登板35試合で防御率1・51の好数字を残しただけに「(春は)いい時に比べたら納得がいく球を投げられていない」と反省。平地でも強い球を投げ続け、“スロースターター”も脱却する構えだ。
「1年だけでは意味がない。長く続けられるようにというのを目標に、その中で自分の仕事ができれば一番いい」。この日はマツダスタジアムでの秋季練習に参加。肩を休ませないオフを過ごすことで、移籍2年目も進化を遂げてみせる。