ドラ2宇草 プロ入り前に雪辱果たしたい 東大戦で逆転勝利も代打送られ交代

 「東京六大学野球、法大6-4東大」(27日、神宮球場)

 広島からドラフト2位指名された法大・宇草孔基外野手(22)=常総学院=が27日、東京六大学秋季リーグ最終戦・東大戦に「2番・右翼」で出場し、3打数無安打に終わった。チームは勝ったことで、勝ち点が並ぶ慶大が11月2日からの早大戦で2敗すれば明治神宮野球大会(11月15日~)の出場を懸けた優勝決定戦が行われる。この秋は不振に終わった宇草。雪辱を果たす舞台に立って、プロの門をたたきたい。

 逆転勝利を収めたリーグ最終戦後、宇草の表情には主力としての無念さがにじみ出ていた。3打数無安打2三振で今秋の打率は40打数4安打で・100。「最後ぐらい貢献したかったけど、最後もみんなに助けられた。ありがたいですし、力になれなかった分悔しい」と唇をかんだ。

 4打数無安打の前日と同じ相手先発に封じられ、同点の七回2死二塁に代打を送られた。「悔しかったけど、チームが勝つためにやっている」。レギュラーを取る直前の3年夏から意識するのは精神面のコントロール。「これも何か意味があると思う」と、結果を受け入れて、代打に声援を送った。

 今春は打率・339、3年秋は・333を残した実績がある。プレーを見つめた広島の苑田スカウト統括部長は「タイミングの取り方だけだと思ってるから心配してない」とし、その上で「何で打てないかを考えてくれるとね。調子がいい人の、タイミングの取り方を見たり」とエールを送る。

 翌週の慶大の結果次第ではあるが、戦いが続く可能性は残されている。青木久典監督(46)は「望みはあるので、しっかり準備したい」とチームの総意を語った。宇草も悔しさを晴らす舞台を切望していた。

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