永川氏が、赤松氏がチームを変える!コーチ就任!積極対話で若鯉を意識改革
広島は28日、今季限りで現役を引退した永川勝浩氏(38)、赤松真人氏(37)とコーチ契約を結ぶと発表した。1、2軍どちらの担当になるかは近日中に発表される見込み。両氏はこの日、マツダスタジアムを訪れて契約書にサイン。若鯉たちと積極的にコミュニケーションをとりながら、意識改革を進めていくプランを明かした。
永川氏と赤松氏の第二の野球人生が始まる。選手を育てていくことが新たな仕事だ。勝利を目指してしのぎを削る1軍も、発展途上の選手が多い2軍も経験した。まず、若手に対しては意識改革を求めていく。
永川氏は「1軍で結果を残している選手と今の若い子の行動は隔たりがある。そこはコーチの仕事。コミュニケーションを取り、納得してもらいながら直してもらいたい」と力を込めた。
17年間の現役生活では球団記録となる165セーブをマークするなど、守護神として活躍。最も重圧がかかるポジションで結果を残してきた。
現役晩年の数年は2軍生活が長く、若手と汗を流す時間が多かった。「練習の取り組みの中で思うところもあった」という。自分に厳しく、準備に多くの時間を費やした。修羅場をくぐり抜けてきた右腕にとっては、伸びしろが十分あるだけにどこか物足りなさを感じていた。
「厳しく、悪いところは悪いと言いたいし、良いときは褒めてあげたい。上手に話をしながら進めていければ。いろいろと会話をしながら、僕も勉強しながらやっていこうと思います」。対話を重視し、伸ばしていく。
赤松氏は現役時代、代走や守備固めとして勝利に貢献した。「僕がやる時点で打撃ではない」と明言。外野守備走塁部門を担当する方向で、走塁への意識をさらに高めていきたいという青写真を描く。
重点を置くのは、走力がないと思っている選手の考え方だ。「足の速い選手は走塁への意識がある。それより遅い選手の意識を変える方が良い。一生懸命だけではなく、ベースの踏む位置とかを」
一つでも先の塁に進めれば、得点機は拡大する。「年間にしたら(得点は)すごく違うと思う」。永川氏と同様、積極的に会話をして練習の意図を明確にしながら、心理面の助言や細かい技術指導によって導いていく。
二人に共通するのは、カープへ恩返しをしたいという気持ちだ。永川氏は「強いカープにできるよう、少しでも力になりたい」と思いを口にした。立場を選手から指導者へと変え、チームを支えていく。