カープ横山流“インターバルピッチ”導入 「回またぎ」の苦手意識払しょくへ

 「広島秋季キャンプ」(2日、日南)

 新任の広島・横山竜士投手コーチ(43)が2日、秋季キャンプで初指導し、斬新な“インターバルピッチ”を導入した。2人1組で20球の投球練習の後、動画で投球を確認。これを計5セット行った。キャンプ初日のこの日は薮田とケムナがコンビを組み、課題修正に取り組んだ。

 キャンプ初日のブルペンに、珍しい光景が広がった。薮田とケムナがコンビを組み、交互に20球の投球練習を実施。インターバルの間にブルペンに設けられたテレビ画面で映像をチェックし、すぐさま修正に取り組んだ。

 発案者の横山投手コーチは「イニングの入りからしっかり入っていけるように」と狙いを明かし、「先発でもリリーフでも、回またぎはある。苦手意識をなくして改善したい」と意欲的。今後もメリハリを付けた斬新な投球練習を継続する方向だ。

 初の試みにケムナは好意的だった。この日は外角へ投じた時、体が開いていたことに気がついた。課題と向き合い「すごくいい感覚をつかめた。やっていて自分は楽しかった。今日は集中力がありました」と収穫たっぷりの様子で振り返った。

 一方の薮田は「続けていくことに意味がある」と慎重な姿勢。そんな右腕は指揮官から今キャンプ初指導を受けた。「体重移動です。もう一踏ん張りと。いい時は投げた後に右足が上がってくる」と熱心に耳を傾けていた。

 キャンプ初日からブルペンは活気に満ちていた。佐々岡新監督は「選手も環境が変わって、気合が入っていると思う」と満足顔だ。知恵を絞り、投手陣再建に取り組んでいく。

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