“横山塾”開講でカープ投手陣にけん制伝授 「球辞苑」で実演経験のスペシャリスト
新任の広島・横山竜士投手コーチ(43)が4日、日南キャンプに参加中の若鯉にけん制の重要性を説いた。ブルペンでの投球練習後に室内練習場で“横山塾”を開催。横山コーチはNHKの人気番組「球辞苑」で実演経験があるほどの達人だ。菊地原2軍投手コーチから「この人はけん制のスペシャリストだぞ」との言葉が掛けられる中、薮田、平岡、ケムナ、アドゥワらにアドバイスを送った。
「地道にやることで意識が高くなる。みんなうまいと思ったよ。ターンを早くしようという意識が感じられたし、薮田、アドゥワにしても、素早くて正確な送球ができていた」
けん制は自らを救う技となる。試合の中盤以降、走者を出すと、足のスペシャリストが登場する。横山コーチは「クイックを速くしたり、一塁でアウトに取れれば自分もチームも助かるからね」と1点の重みを強調した。
横山コーチの指導にケムナは「何種類か持っておいた方がいいと気づいたことを言っていただきました。けん制はすごく大事だと思う。クイックを速くすればスタートも切りにくくなると思うので」と技術向上へ意欲を燃やした。「選手が高い意識を持ってやってくれると実戦に生きてくる」と横山コーチ。戦力の底上げへ投球以外の技も磨いていく。