秋季キャンプMVPはケムナ&塹江 横山新投手コーチが選定
「広島秋季キャンプ」(17日、日南)
投手陣再建へ、希望が膨らんだ。広島の横山竜士投手コーチ(43)が17日、所用のため一足早く秋季キャンプを打ち上げた。指導者として初めて選手と接し「すごくいいものを見させてもらった。楽しみな選手が多い」と手応え。“秋のMVP”にはケムナと塹江の名前を挙げた。
「ケムナはボールが強い。課題はあるけど良くなっている。塹江も左でいいボールを投げていた。それを実戦で出すだけだったが、実戦の中でも投げきれるようになってきた」
来季、飛躍が期待される剛腕2人だ。ケムナは大卒2年目の今季、初めて1軍を経験。5年目の塹江も3年ぶりに1軍マウンドに上がった。この秋もみやざきフェニックス・リーグ、秋季キャンプと好調を維持し、首脳陣へアピールを続けてきた。
佐々岡監督はリリーフの条件に「強い真っすぐ」を挙げ、「他のチームを見ても150キロは当たり前、バッターも対応している。そういう投手を後ろに置きたい気持ちはある」と構想を明かす。
横山コーチも監督の期待に応えるように、斬新な“インターバルピッチ”を導入するなど精力的に動いた。次回ナインとの再会は来春キャンプ。“新鬼軍曹”は若鯉の成長を心待ちにして、キャンプ地の日南を離れた。