ドラ5石原、ヤクルト・山田先輩を刺す!強肩磨いて日本屈指の快足に挑む
広島のドラフト5位・石原貴規捕手(21)=天理大=が9日、広島市内で行われた新人入団会見に臨み、将来の目標としてヤクルト・山田哲人内野手(27)の盗塁阻止を掲げた。3度のトリプルスリーを達成した山田哲は「宝塚リトル」の先輩。憧れでもあるが、偉大な先輩の武器でもある足を封じればアピールになる。春季キャンプ1軍スタートも内定したルーキーがいざ、プロの世界へ飛び込む。
緊張感漂う会場で、石原貴は目を輝かせて決意表明した。ターゲットは少年時代所属していた「宝塚リトル」の5学年先輩だ。「ヤクルトの山田哲人選手は盗塁の成功率も高い。そういう選手を刺せるキャッチャーになれればいいなと思います」と目標を口にした。
トリプルスリーを3度達成した大先輩は4度の30盗塁以上をマークし、昨季から今季にかけてはプロ野球記録の38連続盗塁成功も成し遂げた足を持つ。その高い壁に、武器の正確な送球と二塁送球タイム1秒85の強肩で挑む思いだ。
山田哲が履正社3年時にリトルを訪れた際、石原貴は記念写真を撮ってもらった思い出もある。成長した姿を見せるためにも、プロでより一層技を磨いていく。「まだまだ捕ってからの速さが自分には足りていない。そこをプロでいろんな技術を聞いたりして伸ばしていけたら」と高い向上心を口にした。
来春キャンプの1軍スタートも内定。早期のデビューを目指す石原貴にとっては好機ともなる。「期待に応えられるように準備したい。最初から(1軍首脳陣に)見ていただけるので、いいアピールができれば」。気持ちを高ぶらせ、プロ生活の第一歩を踏み出した。