誠也 年俸2億8000万円 球団野手初の1億超増!来季は世界一&日本一
広島・鈴木誠也外野手(25)が18日、マツダスタジアムで契約交渉に臨み、1億2000万増の年俸2億8000万円で更改した。8年目で2億円突破は高卒野手では球団史上最速で、1億円超増も球団野手では初。金本知憲(02年)、菊池涼介(19年)の2億4000万円を超え、現時点で球団日本野手最高年俸となった。東京五輪を控える2020年へ、日本の4番は“世界一&日本一”を力強く誓った。(金額は推定)
無数のカメラのフラッシュに、鈴木誠は照れ笑いを浮かべて会見場に姿を見せた。1時間55分のロングラン交渉の末、来季年俸2億8000万円で一発サイン。8年目での2億円突破は高卒野手では球団最速。球団野手初の1億円超の昇給も果たし、自然と笑みがこぼれた。
「笑顔に見えますか?目の奥は笑っていませんけど(笑)。(金額は)1億2000万アップの2億8000万円です。たくさん評価してもらってうれしかったので、また来年も頑張りたい」
プロ7年目の今季は140試合で打率・335、28本塁打、87打点、25盗塁。チームはリーグ4連覇を逃しただけでなく、4年ぶりBクラスに転落。それでもベストナイン、ゴールデングラブ賞に加え、初の個人タイトルとなる首位打者と最高出塁率(・453)も獲得した。
こうした働きに球団はチームトップの査定で応えた。鈴木球団本部長は「1番や3番に離脱者が出た中で、4番としてチームを引っ張ってくれた」と評価。「三冠王を獲れる可能性がある選手」と来季以降のさらなるスケールアップに期待を寄せた。
長時間の交渉中はチーム方針にも話が及んだ。来年8月で26歳。リーダーの自覚も十分だ。「僕より下の選手たちが現状では出てきていないので。伝えられることがあれば、伝えていきたい」。若手の台頭を期待し、サポートを約束した。
2020年は東京五輪を控える。今秋のプレミア12では4番で全試合に出場した。打率・444、3本塁打、13打点。侍ジャパンを世界一に導き、期待は高まるばかりだ。
「やっぱりチームで優勝するのが一番の目標ですけど、来年は特殊なシーズンになるのでケガをしないように。オリンピックで優勝して、チームでも優勝できるように1年間頑張りたい」
今月7日には元新体操日本代表でタレントの畠山愛理との結婚を発表。左手の薬指には指輪がキラリと輝いていた。「家族ができたので、しっかり頑張らないといけないと思いますけど、このチームにお世話になっているので、このチームを優勝させたい」。カープのため、日本のため、そして愛妻のため。来季もまばゆい輝きを放つ。