中村奨 悲壮決意!3年目へ「クビ覚悟して…次の就職先まだ決めたくない」
広島・中村奨成捕手(20)が21日、広島市内で行われたトークショーに参加し、プロ3年目の来季へ心を一新してオフを過ごしていることを明かした。入団から2年間、1軍出場がなく悲壮感を漂わせる17年度ドラフト1位。「クビを覚悟してやらないといけない」と力を込め、イベント初共演となった小園が“刺激をくれる”存在であることも明かした。
来季こそ頭角を現すという思いがにじんでいた。トークショーの終盤。中村奨は「忘れかけられているので、(ファンに)名前を思い出してもらえるように頑張ります。次の就職先をまだ決めたくはない」と独特な言い回しで決意表明したが、それは本音だ。
「そろそろクビを覚悟してやらないといけない年数になってきている。ドラフト1位で入ったとはいえ、何もしてないですから」
広陵3年時に夏の甲子園を沸かせた男は、プロ2年間1軍出場なし。既に心の変化は行動に表れている。広島市内のジムには「イベントがあったら行かなかった」昨オフと違い、「最低週5回」通ってプロの体となるための鍛錬を積む。自身の試合や練習の動画を頻繁に見返すようになり、技術向上も図る。
この日イベント初共演となったドラ1の後輩・小園は今季プロ初打席初安打を放つなど58試合に出場。背番号22は普段から食事に連れて行くなど、公私ともに交流は深いが「いい意味であの子は僕に火をつけてくれる」と刺激も受けている。
11月のバッテリー会では先輩捕手の石原慶、会沢に「聞かれれば答える」と言われており、成長へのヒントも探る構えだ。「何が何でも1軍に上がるという思いを強くやっていきたい」。たくましい姿となり、分岐点の2020年に挑む。