遠藤“開幕投手”目指す 開幕ローテ入りへまずは対外試合で
広島の遠藤淳志投手(20)が23日、来春キャンプで予定されているチーム最初の対外試合の先発マウンドに意欲を示した。毎年、春季キャンプで評価を上げる若鯉が指名される“開幕投手”。結果を残せば、開幕ローテ入りへ絶好のアピールとなる。サバイバルレースの先頭を走り、首脳陣から指名をもぎ取る。
遠藤にとって“開幕投手”は目下の目標になる。「投げたい。プレッシャーに負けないところも見せたい」と力を込めた。開幕ローテ入りを目指す上で最初に越えなければいけない壁。自然と言葉に力がこもった。
2月中旬に行われるチーム初の対外試合。例年、その先発投手は春季キャンプで評価を上げる若鯉が指名されてきた。昨年は高橋昂(中日戦)、今年は床田(韓国・KIA戦)がその役割を担った。2人はアピールを継続し、開幕ローテを勝ち取った。
先発枠は六つ。右腕はサバイバルレースを伸びのある直球を軸に勝負していく構えだ。今オフは力強さをアップさせるため、筋力強化に注力している。「見た目の感じはあまり変わっていない」というものの、体重は2キロ増の85キロになった。
高卒2年目の今季は初めて1軍に昇格し、34試合に投げてプロ初勝利も手にした。漢字一文字で振り返ると「成」を挙げた。「成人したし、1軍で投げるだけでなくて、良い成績を残せた」と理由を説明。3年目となる来季はさらなる成長と飛躍を誓う。
多くの投手が虎視眈々(たんたん)と開幕ローテの座を狙っている。「オフシーズンでやってきたことをしっかりと出したい」。大きな目標に向かって、一歩ずつ確実に内容と結果を積み重ねていく。