小園 鯉党280人にWの誓い「遊撃レギュラー奪取」「2桁本塁打&盗塁」

 デイリースポーツ主催の「広島東洋カープ 激励パーティー」がこのほど、広島市のANAクラウンプラザホテル広島で開かれた。広島の山口翔投手(20)と小園海斗内野手(19)の若鯉コンビがゲストとして登場し、約280人の参加者を沸かせた。来季2年目を迎える小園は遊撃の定位置奪取を誓い、2桁本塁打と2桁盗塁の達成に意欲を示した。

 多くの鯉党が詰めかけた会場で、小園は笑みを絶やさなかった。大きな拍手の中、壇上に上がり、ファンの質問タイムでは「一番印象に残ったプレーは?」「山口投手の良いところは何ですか」などに、19歳らしい初々しい表情で答えた。「いつも応援しています!」「来年はレギュラーを取ってください!」。ファンからたくさんの言葉を掛けられ、期待を肌で感じ取った激励会となった。

 既に視線は2年目のシーズンへ向けられている。秋季キャンプでは選手としての幅を広げるため二塁や三塁で特守。遊撃とは違う動きを体に覚え込ませたが、それでも慣れ親しんだポジションへのこだわりは強い。

 「悔しいことがいっぱいあった。だからこそ頑張りたい」。苦い記憶は6月だ。3試合連続で計4失策。チームの黒星に直結した試合もあった。来季も遊撃を守り、今季のミスを挽回するプレーでチームを勝利に導きたいと思っている。

 今季は58試合に出場し打率・213、4本塁打、16打点、1盗塁だった。先発で出場を続けていくためには走攻守三拍子そろったアピールが求められる。攻撃面については「2桁、10本のホームランを打ちたい。盗塁は10盗塁」と力を込めた。

 目標を口にできるのは、秋季キャンプで手応えがあったから。バットでは、打席位置を朝山打撃コーチの提案で従来より約50センチ捕手側に下げた。「球を長く見られる」。課題とする変化球への対応が徐々にでき始め、ボール球を見極める確率も増した。盗塁では広瀬外野守備走塁コーチの指導を受けながら足の運び方や重心の位置を見直した。

 今オフは本格的に始めた筋力トレで基礎体力の強化も進める。現在の体重は86キロ。開幕まで「90キロにいかないくらいが目標」だ。瞬発系の練習を継続しておりスピードも維持。来季へ向け充実した自主トレを続けている。

 パーティーの最後には、しっかりと前を見据えて来季の目標を語った。「絶対に優勝したい。ショートで定位置を取れるように頑張ります」。若さを前面に押し出して厳しく、そして激しいサバイバルレースに臨む。

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