残留表明の菊池涼「本当に悩みました」…【会見一問一答】
ポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指していた広島・菊池涼介内野手が27日、マツダスタジアムで会見を開き、残留を表明した。来年1月2日午後5時(日本時間3日午前7時)に設定されていた交渉期限を前に決着となった。
【会見の主な一問一答】
「ポスティングを認めてもらって申請をしてもらい約3週間。残りわずかな期間となりましたが、本日カープ球団と残留の交渉をいたしまして、残留することを決めました。ファンのみなさま、また来年からよろしくお願いします」
-決断に至った経緯を。
「本当に自分の夢を実現しようと動いてくれたカープ球団の方には、わがままなお願いごとをいっぱいしてきましたし、それを聞いてくれて、こういうふうに挑戦するところまで来られた事実は、球団の方にすごく感謝している。その中でFA市場の動きが遅いということもあり、この状況が続くのであれば、やはり僕の思いをくんで快く出してくれたカープ球団に早く残ると伝えた方が良いなと思い、決断に至りました」
-カープに残留するというのは、その思いは、そういったことなのか。
「そのほかにもいっぱいありますし、悔しい思いをして終わったシーズンも。やっぱり本当に代理人交渉とか、いろんな問題がありましたけど、それを柔軟にしっかりと受け止めて、こういうふうに僕と交渉してくれた、そういう温かい球団でありますし。その人たちと来年、頑張っていきたいという思いもずっと持っていましたし、本当に感謝しかないです。モヤモヤすることなく、すっきりして今ここにいます」
-去年のオフにポスティングという話があった。葛藤は。
「普段とは違うオフということで悩み考え、いろんな人と話をして意見であったり、代理人とのミーティングだったり、オフを過ごした。あらためてそこで、挑戦させてもらっているんだなという実感もありながら、やはりどこかまた赤いユニホームでやりたいというのがあったのは本音です」
-かなり悩んだか。
「本当に悩みました」
-球団にはいつ伝えたのか。
「詳しくはいえないけど、交渉の日にちはわずかに残っていますけど、動きがそんなに活発ではないと感じていましたし、このまま行くのであれば、残留を伝えたいという気持ちもあって、本当に最近です」
-球団の反応は。
「素直に喜んで良いのか、どんな反応をしていいのか、わからないけど、本音としてはありがとうという言葉をもらいました」
-ファンも動向を気にしていた。
「本当にお騒がせしておりましたけど、本日をもって契約を結んだので、来季も赤いユニホームを着て、ファンのみなさんの前でプレーできることをうれしく思っています。より一層、やらないといけない立場になるし、また違った僕で挑戦しなければいけないこともあると思いますし、新しい僕を期待してもらいたいと思います」
-佐々岡新監督で臨む2020年。
「まだそんなに詳しい話を監督とはしていないので、どういう働きかけが一番良いのか、迷っているところは正直あります。先ほどオーナーとお話をしたときに、いろんなご注文がありましたので、それを含めて監督と話をつめて、どういう風な方針でどういうふうに働きかければいいのか、それを実行できればいい。本当に3連覇したあと、ゆっくりする時間が多くて、幸せな時間をあの3年間、過ごしていたんだなとあらためて思い知らされた。現実に戻って一からやり直さなければいけないという気持ちにもなりましたし、また新たな気持ちで挑戦者として戦い抜いていきたい」