大瀬良、巨人倒して「真エース」襲名じゃ 昨季“大一番”敗戦で強くした自覚

 広島の大瀬良大地投手(28)が6日、マツダスタジアムに隣接する室内練習場で自主トレを公開。キャッチボールやランニングなどで1時間半、汗を流した。リーグ優勝、日本一を目指す上で王者・巨人を倒さなければ道は開けない。昨季、自身の対戦成績は1勝1敗、防御率9・42。今年は苦戦した相手を撃破し、真のエースとしてチームをけん引していく覚悟だ。

 2020年を迎え、大瀬良の表情には高揚感がにじんでいた。V奪回を目指す新たなシーズン。公開した自主トレではキャッチボールや遠投で鋭いボールを投げ、40メートルダッシュでは力強く人工芝を蹴って前へ進んだ。動きは軽快そのもの。開幕に向けての準備は順調に進んでいる。

 「いい正月を迎えることができました。昨年はチームとしても悔しいシーズンだったので、安定した成績を残したいです」。真っすぐに前を見据え、今季への思いを語った。

 真のエースを目指すために「あの緊張感の中で投げられたことは喜びだった。誰にも譲りたくない」と、2年連続の開幕投手に照準を合わせた。さらに直接、自らの手で倒したい相手がいる。それは王者・巨人だ。

 昨季の巨人戦は3試合に投げ1勝1敗ながら、防御率9・42と打ち込まれた苦い記憶がある。さらに逆転優勝に向け、負けられなかった8月29日の登板では2回1/3を7安打10失点。昨季最短のKO劇で、4連覇への道のりが一気に険しくなる黒星を喫した。

 「大事なところで勝てなかったというところが残っている。そこで勝てないと、本物のエースと呼ばれる選手にはなれない」。この経験が、大黒柱になるという自覚をさらに強くさせてくれた。

 昨年は3年連続の2桁勝利となる11勝をマークした。一方、夏場以降に疲労が蓄積し、思うような投球ができなかった。だからこそ今季は2段モーションを封印。「勇気のいること。同じようにやっても成長しない」と、シンプルな動きで体の負担を減らすフォームに挑戦中だ。

 上半身では課題としている腕の横振りを修正するため、右肘をより上げるような意識を持って取り組む。変化を恐れず、さらなる成長を目指す。飽くなき向上心が今、右腕を動かしている。

 自己最高の15勝7敗、防御率2・62をマークした18年以上の成績が目標。昨年12月には真由夫人と結婚式を挙げるなど、充実したオフを過ごした。充電は完了。「信頼されるような勝てる投手になりたい」。真のエースとなって、新体制のカープをけん引していく。

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