松田オーナー70周年記念Vじゃ「日本一まで」頂点立って地元に恩返し

 広島は6日、新年の仕事始めを迎え、松田元オーナー(68)は球団創立70周年の節目で、1984年以来36年ぶりとなる日本一奪回に期待を寄せた。さらに記念イベントとして、球場周辺に銅板プレートを飾る計画が遂行中で、球団応援歌「それ行けカープ」を広島県民が参加して歌うミュージックビデオも制作中。地元への恩返しを胸に、新生カープが頂点を狙う。

 球団創立70周年のメモリアルイヤーを迎え、松田オーナーはチームの目指すべき場所を語った。「日本一まで行きたい」。4連覇を逃した昨季の悔しさを晴らすべく、36年ぶりの頂点奪回へ意気込みを明かした。

 今オフはFA権を保有していた野村、会沢、長野が権利を行使せず残留。ポスティングシステムでの大リーグ挑戦を目指していた菊池涼もチームに残った。「戦力は維持できている。即戦力の新人、外国人もいる。去年より良くなった感じがする」と手応え十分だ。

 投手陣ではリリーフとして再出発する岡田と、薮田の復活を望み、若手では遠藤に期待。野手では野間の一本立ちを願った。昨年苦しんだ選手たちが巻き返せば、戦力はさらに厚みを増す。

 節目の年に見合った企画も進行中だ。球団創立の1950年から各年の首脳陣、在籍選手の名前とチーム成績が刻まれた銅板がマツダスタジアム周辺に飾られる。完成予定は3月中旬。さらに広島県民が球団応援歌「それ行けカープ」を歌うミュージックビデオも制作中。約40人、3歳から90歳の老若男女が参加するという。

 「地域の人に支えられてここまで来た。これからも応援してほしいということ」と松田オーナー。秋には頂点に立ち、地元に恩返しする。

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