カープ中崎1月無休で守護神復帰計画 昨年11月右ひざ手術…リハビリあるのみ
広島の中崎翔太投手(27)が19日、昨年11月に受けた右膝の手術からの早期復帰に意欲を見せた。すでにランニングを開始しており、キャンプインまでにはダッシュを再開する見通し。この日、休日返上でマツダスタジアムを訪れた右腕は1月を無休でリハビリに励んでいくことを誓った。不完全燃焼の昨季から巻き返すべく、“守護神復帰計画”を進めていく。
焦る気持ちを抑えながら、中崎は冷静に自身の足元を見つめた。「今はリハビリの身。休む日はないと思うし、毎日継続してやっていければ」とキャンプインまでの期間は、“無休”で状態を上げていく考えだ。
完全復活を目指すべく、昨年11月6日に「右膝半月板部分切除手術」を受けた。術後の経過は良好で、すでにキャッチボールも再開している。ランニングも5分、10分、20分と時間を延ばしながら「走れる状態でキャンプインして、投げられる状態にしたい」と青写真を描く。患部の状態に気を使いつつも、上半身に関してはしっかりと強化できている。
肩のウエートトレーニングでは「肩の機能をより強くして、取り組めている」と明るい表情。実戦復帰のメドは未定だが、復帰へ一歩ずつ前進している。十分な走り込みができなかった分、懸念されたのは体重維持。それでも「太りやすいので気をつけていた」と話すように、現在は昨年と同程度の102キロ前後をキープ。「落ちた筋肉が戻ってくれば問題ない」と、シーズンを戦い抜く計画は順調に遂行できている。
守護神としてリーグ3連覇に貢献した右腕は、昨季も抑えで開幕を迎えた。だが蓄積疲労の影響で精彩を欠き、配置転換や2度の2軍落ちを経験した。登板数も大きく減り、36試合で3勝3敗9セーブ、防御率4・08と苦渋を味わったシーズンだった。
チームもリーグ3連覇を支えた救援陣が崩壊し、セットアッパーの一岡らも大幅に登板数を減らした。シーズンを通して「勝利の方程式」を固定できなかった昨季。だからこそ中崎が本来の輝きを取り戻すことが、覇権奪回を目指す上で重要な“原動力”になる。
この日、チームの合同自主トレは休日だったが、右腕は午後からマツダスタジアムでリハビリに励んだ。「先を見ず、その日、その日を消化していければ」。クローザー返り咲きへ-。一日も無駄にすることなく、歩みを進めていく。