広島・堂林、誠也塾で開眼 これまでと違う!後輩の助言でフォームの軸固まった
広島の堂林翔太内野手(28)が23日、入門した“誠也塾”で大きな手応えをつかんだと明かした。20日まで宮崎県内での合同自主トレに志願で参加。日本の4番に成長した後輩の鈴木誠から助言を受け、打撃フォームの軸が固まった。春季キャンプでも継続して取り組み、アピールしていく構えだ。
マツダスタジアムに隣接する屋内練習場で堂林は一人、打撃マシンと向き合った。“誠也塾”で指導を仰ぎ、修正を図る打撃。自らの殻を破るため、フォームを確認しながら黙々とバットを振り続けた。
「頭が投手方向に突っ込む大きな欠点があった。誠也(鈴木)も考えてくれていた。続けていくことが良い結果につながると思う」
左足を上げ、軸足にしっかりと体重が乗ったことを意識しながら左足を踏み出す。これまでも悪癖を克服するため、ノーステップ打法などに挑戦してきた。だが、鈴木誠から助言を受けて取り組む形には、これまでとは異なる感覚があるという。
「体が泳いでも打てそう。球も長く見られる感じがあります」
成長曲線を描くためには、年齢など関係なかった。3学年後輩の鈴木誠らが集まる合同自主トレに志願して参加した。「質問をすれば、答えが返ってくる。心強かった」。実り多き計12日だった。
一時、離れて参加した鹿児島での護摩行では3日間で5度、炎の前でお経を唱えた。精神面も充実して、勝負の春季キャンプに臨む。「2月1日からアピールをしていかないといけない」。プロ11年目。誠也とタッグを組んで磨いてきた打撃で、チャンスをつかみ取る。