広島・坂倉 捕手一本で挑む 巨人・炭谷から投手との意思疎通の重要性学ぶ
広島の坂倉将吾捕手(21)が29日、投手陣と積極的なコミュニケーションを図り、1軍捕手メンバーとしての生き残りに意気込んだ。前日28日から宮崎・日南でキャンプ先乗り自主トレに参加。今オフは巨人・炭谷銀仁朗捕手(32)らと自主トレを行い「捕手一本」で挑むキャンプ。首脳陣の信頼を勝ち取るべく、捕手としての総合力を高めて“捕手サバイバル”に勝つ。
並々ならぬ覚悟を持って、坂倉は精力的に動き回った。非凡な打撃センスに磨きをかけるより、捕手としてのレベルアップに取り組む日々。「捕手として出たいし、せっかく自主トレからいろいろ教わってきた。もっとレベルアップできるように」と捕手としてのこだわりを一貫する。
今オフは巨人・炭谷らとの合同自主トレに参加。さまざまな意見交換の中で「いざという時に、呼吸が合わなかったり、サインや意思が合わないのが一番ダメ」と、投手との意思疎通が何より重要だという結論にたどり着いた。
この日はブルペンで床田の球を受け「なるべく話せることは話したい」と投手陣の特徴を把握し、試合での不安要素を排除していく構え。打撃練習後には防具を付け、ワンバウンドの捕球練習に励んだ。
春季キャンプの捕手は異例の5人。正捕手・会沢に経験豊富な石原慶という高い壁が目の前に立ちはだかる。中村奨や新人の石原貴(天理大)もライバルとなるのが現状だ。
厳しい状況でも「抜かされたくないし、抜きたいという気持ち。今は捕手のことを考えるのが楽しい。バッテリー間で手応えをつかめるように」と坂倉。必死の思いで、間もなくゴングが鳴るサバイバルレースを勝ち抜いていく。